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【コラム】卒論辛すぎて大学を辞めるか真面目に考えた話

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愚痴と経験談をいろいろ書くのでどうぞ笑ってやってください。

 

 

ようやく卒研が終わりまして春休みを迎えたわけですが、卒研の修正ということで未だに大学に拘束されてます。

 

どうも弦間寄港と申します。春から社会人(予定)で現在は大学四年。卒研を終わらせて卒業前の春休みといったところです。

 

理系大学の卒研は辛い。

 

古事記にも書いてある。ここ一年の教訓です。なんどかリバースしましたしなんなら卒業決まった今でもしてるレベル。

何度か退学を考えて、いくつかの「中退のすゝめ」サイトにはお世話になりました。「卒業したらぜってー私も書く」という思いで卒研したのはいい思い出です(苦笑)

 

ここ一年何があったのか、何が辛かったのか、私はどうしたのか。について書こうと思います。

 

理系大学四年でしたこと

前期と後期で大まかに分けて書きます。

前期

・就活

・授業

・バイト

・研究サーベイ

輪講

・卒研中間発表

 

と言った感じです。

 

私は三年で単位を回収できなかったので四年も授業をしていました。十科目分の単位が必要でかなりシビア、いろんなツケが回ってきて過去の自分を恨んだものです。

 

「院行ってやりたいことなかったら就活した方がいいよ」

 

これ一番言われてることだから。私は研究したい事もなかったので就活しました。最初は編集やエンタメ系に行きたかったのですが、就活がとにかく下手で最終的には大学の就職支援センターにお世話になって八月にそこそこの企業から内定を頂きました。

 

授業と就活の両立はぶっちゃけヤヴァイです。この記事は大学四年とか院生向けのものなのであまり意味はないでしょうが、「三年のうちに単位回収しとけ」は絶対やるべき。

 

仕送りがないので(著者は一人暮らしです)もちろんバイトもします。ですがスケジュールに融通が利くのでこれはそこまで苦でもなかったですね。

 

研究サーベイ輪講は研究室によってそれぞれだと聞きます。回りの話を聞く限り私の研究室は結構ブラックで、今年度の学生の半数を留年させた実績を持っています(笑えない)。

 

特に教員の方の言い方が結構きつい。人間じゃない。

 

実際研究室の教員というのは先生とは言い難く、どちらかといえば「研究者」として接してきます。言ってることは理解できるんですけど、言い方に配慮がないです。

 

私は中間発表準備の夏休みで初めて大学を辞める決意をしました。

 

なにが辛かったのかは後述します。

後期

・授業

・バイト

・研究サーベイ

・卒研

 

当たり前のように前期で単位は回収できず、いくつか授業を受けていました。授業自体は就活をしていた前期より苦ではありませんが、それでも卒業できるかどうか分からないというプレッシャーが強かったです。まあ私は「卒研が終われば最悪留年してもいい」くらいに構えていたので回りに気を使われるほど焦ってもいませんでしたが(笑)

 

真に辛いのは卒研でした。研究室によっては卒研テーマがあらかじめ決められているというところもあるそうですが、うちの研究室は自分で自由に決める形式でした。

一見自由に決められるというのは魅力的ですが、全くそんなことはないです。なぜなら教員からのダメ出しが卒研テーマ決めから入るということだからです。

 

私が卒研テーマを決定したのは十二月下旬でした(卒論発表は二月中旬)。死ぬ(死んだ)。

 

卒研もヤバいです。発表前の一月後半とかに普通に教員がダメ出ししてくると大学辞めたくなります。予稿や卒論はいかに自分の研究を自分が理解できているかが試されるので、「本質が分かってない」ことが露呈したりします。また研究では何となく使っていた専門用語なんかを理解できてないとめっちゃ叩かれます。

 

なにが辛かったのか

「研究室ってガチャだから」

 

これ一番言われること。

私の引きは最悪でした。教員の人間性が最悪のパターンで、言ってることはたいへんロジカルなのですが、その伝え方がとてもキツイ方で、私の人生でもワーストと言っていい程に苦手といっていい。

 

仕事でもきっと同じなのでしょうが、ブラックな環境というのは仕事や研究内容ではなく、誰と仕事をするか、誰と研究するのかで決まるのだと思います。

 

苦手な人間と関わるのってすっごく苦痛なんですよ。私の場合はそれが研究室の先生で、とにかく辛かった。何を言ってもダメ出しされるのがマジで人間性を消失する五秒前。

 

「研究室なんてどこでも辛いよ。甘えるな」

 

大学中退の方には金銭の都合や明確な意思がある方が多く、大学を辞める理由が「大学が辛いから」というのは少し情けない気もしますし、上のようにおっしゃる方もいます。

 

「いやー、ほんっと日本の闇ですよね(笑)」

 

「普通に辛い時ってあると思うし、それから逃げるのって当たり前のことだと思いますけどね」

 

大学を辞めようと考えたとき、私はこう言ってほしかったなぁと今でも思います。実際そう言ってくださる方はいなくて、いろいろと悩んだものです。で、最終的に私は大学を辞めようと思いました。

 

研究室が辛いだけなら一年待って転属という道も考えましたが、また研究室ガチャで負けることも考えるといっそ退学した方が楽なんじゃない? と思いました。幸いアフィのノウハウを理解し始めたころで、バイトしながらこれで食っていくか……なんて考えたり。

 

さて、それでは私がどのような行動をとったのか述べます。

 

私はどうしたのか

「大学辛いから辞めたいんだけど」

 

馬鹿正直に親に言いました。

一度実家で話すことになって、本気さを伝えるために退学願をもらって記載していこうかと思ったのですが、退学願をもらうには保護者の同意が必要とのことで諦めました。

 

ちなみに退学手続きは大学の教務課などで簡単にできるようでした。

 

で、結論。大学は辞めませんでした。理由は単純で、親に「辞めることは許さない」と言われたからです。

 

うちの親はそれなりに私を自由にやらせてくれる方ですが、ある程度のレールを敷く人でした。たとえば「公立高校に受験すること」や「国公立大学に受験すること」でしょうか。

その代わりに部活やサークルの費用を払ってくれるのだから大目に見るべきだ、と以前までは気にしていませんでした。そして今回初めてそのレールというのを意識して、「成人になってもまだ自由ではないんだな」と気づかされました。

 

大学の入学費、授業料を払ってくれているのは親です。親が「辞めることは許さない」と言っているのに勝手に大学を辞めるというのは、それはエゴが過ぎるというものでしょう。

 

大学には通い続けました。正直毎日が苦痛でした。共同で行っている研究室と比べ半強制で大学に通わされ、それにも関わらず進捗が少ないという状況。努力は評価されません。むしろ教授に小馬鹿にされて(本人にそのつもりはないようでしたが)、本気で辛かったです。

 

一度教授に「大学辞めます」と言ったときは本気で心配されたので、そこは有り難いと思いましたが、辛いもんは辛い。

 

最終的には教授にアドバイスをかなり頂いてなんとか卒研を終わらせました。

 

「まあ天から降ってきたような研究だもんね」

 

卒論を書いてる最中にこんな皮肉を教授に言われました。ぶっちゃけ卒論を書いてる最中が一番きつくて一番大学を辞めようと思った時です。卒論通らなかったら大学を辞める気でいました。

 

そして卒論発表が終わった今、私は卒論修正という作業をしています。院組の皆が春休みの中、就職組の私はひとりで修正をしているのです。卒論のときに愚痴を語った同士はいません。これがかなり精神的負担になっており、ふとこのような愚痴を書きました。もし共感してくださる方がいれば笑って頂けると幸いです。

 

さて、この記事をまとめるにあたって考えたのは、大学を辞めるべきかどうかというテーマです。

 

ロジカルに考えると、「奨学金はどうやって返すのか」「就職はどうするのか」「住む場所はどうするのか」といった大学を辞めた後の話をこれから長々と書かなくてはなりません(苦笑)

 

ちなみに色々あるのですが、私の場合ですとこの三つの回答は「奨学金は返済する期限を一年遅らせてもらう」「フリーターしながらアフィで稼げる環境を作る」「実家住まい。ただし親の言うことを聞かなかったので関係は悪くなりそう」といった感じ。

 

また休学や留年して研究室を変えるなんて手もあると思いますが……無事に大学を卒業してしまったのでそこらへんは正直疎いです。実際の経験談のある記事を参考にしてください。

 

「大学辛くて辞めたいんだけど、辞めるべき?」

 

この質問に対して解答を与えるのは意味がないと思います。なぜならその解答には正解がなく、また人に与えられた答えで納得できるはずがないからです。

ですので、あくまで個人的な見解ということで述べさせてもらいますが、

 

「大学辛くて辞めたいと思ったら辞めるべきだと思うよ」

 

と思います。

結局私が大学を辞められなかったのは辞めるに足る強い意志がなかったからなのだと今では思っています。

 

大学四年の後期に久しぶりに「響け! ユーフォニアム」を見ました。放送当時はあまり意識しなかったのですが、二期では主人公のお姉ちゃんが大学を辞める相談を親にするシーンがあります。これが自分と被って不覚にも泣けてしまいました。

お姉ちゃんは結局大学を辞めて美容師を目指すのですが、私にもそれくらいの強い意志があればよかったのかなぁ……と今でも思います。

 

いや、意志がなくても辛ければ逃げていいとは思いますが(笑)

所詮は大学の研究です。サボったところで死にはしません。

少なくとも心にそういう余裕を持つのは大事ではないでしょうか。

 

 

 

悪魔の甘言のような記事になりましたね。卒研辛くて落ち込んでる方の励みになれば幸いです。