【感想】「あさひなぐ」が三巻無料だから読んでくれって話
テキトーに感想をば。
*ネタバレ注意
「あさひなぐ」がなかなか面白いっていう話。今度舞台だか映画だかするらしい。
「漫画 おすすめ」で調べれば上位レビューサイトで結構見かけるタイトルな気がする。
乃木坂に興味があるってわけでもないんですが、マンガワンで無料読みができたので日に日に溜めたおみくじポイントを突っ込んで読書。
内容は「響け! ユーフォニアム」の薙刀部版といった感じ。薙刀部に入った主人公が部員と共に成長していく青春ストーリー。「勝負事」や「部活」というテーマ性が強い。主人公が成長するとともに薙刀の魅力が描写に滲んでいてスポ根としても面白い作品に仕上がっている。
薙刀どころか運動初心者の主人公・旭は、今どきめずらしい本気で取り柄のない女子高生だ。自転車初心者のくせに異常なケイデンスができるわけでもないし、アメフト初心者のくせに40ヤード走4.2秒というわけでもない。なので物語序盤は主人公が一貫して貧弱。青春ものと言うのであればまあまあな評価だが、スポ根であるならストレスが溜まる展開だ。たぶん連載だったら読んでなかった。
冬合宿編? くらいから右肩上がりに面白くなったかな。110話くらい? ぶっちゃけそこまでは惰性で読んでたのだけれど、ここから右肩上がりに面白くなっていく。二年編のインハイ予選決勝が熱さしかなくて、思わず課金して読んだほど。後悔はしてない。あれはいいものだ……
本作の見どころはキャラクターたちの成長という点で、心の成長=薙刀の成長という構図がよくできている。明確に旭が強くなってからが盛り上がりっぱなしで、ようやく高レベルのステージに立った旭が勝負師として進化していくのは、旭の弱かりし頃をしっかり描かれたものだからこそ読んでて痛快だ。
基本、欠陥を抱えたキャラクターがメインだから、読んでて好きになれないキャラも多い。さくらちゃん大嫌いだったもんね。まさかあそこまで株上げくるとは思わなんだ。
将子×的林は正義だと思います!
私は弱い。私は強い。だから勝つ。
この対比は旭と一堂のそれでもある。合わせ鏡のような関係だが、将子も的林も凡人枠なのだ。残念ながらベジータポジションなのだ。自分が主人公じゃないと知って前に進める強さというのにグッときますね。
この記事書いてるのがインハイ予選決勝後なので、もうそれしか思いつかないんですけど、ほんと一堂と旭はいいライバルになったなぁ。
あまり感情移入してないつもりが熱い展開に堪らず課金。有料チケットでインハイ予選を駆け抜けた。
この二人もまた対象だ。歪んで捩れて真っすぐで、ぶつかり合って交じり合う。それは薙刀のようでもある。一堂良かったなぁ(しみじみ)
2017年6月現在三巻無料で読めるそうです。是非。
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